医院ブログ

甘いものの摂り方

2023年4月23日 (日)

前回の「糖尿病」に絡め、今回は「甘いものの食べ方」について簡単にご説明します。
甘いものは美味く、心を満たしてくれます。かく言う私も甘いものは大好きですが、「歯」に与える影響は残念ながら悪いことばかりです。虫歯の原因になるため、口腔ケアに気を配ることが大切です。

特に糖尿病の方は、血糖値コントロールのためにも甘いものの摂取方法には注意が必要です。
それを踏まえ「甘いものの食べ方」についてアドバイスをご提示します。

 

①一度にたくさん食べない
一度にたくさんの甘いものを食べると口の中が酸性化します。この「酸性化」は虫歯や口臭の元となります。少量ずつ食べることで、唾液が口の中の酸性化を抑え、虫歯のリスクを低減できます。

 

②ゆっくり食べる
ゆっくりと時間をかけて食べることで、唾液がより多く分泌され、口の中の酸性化を抑えることができます。また食べる量を減らすこともできます。

 

③回数を減らす
甘いものに限ったことではありませんが、食べる回数を減らすことで口の中の酸性化時間を短くし、虫歯のリスクを減らすことができます。

 

④食事の最後に食べる
食事をすると口の中が酸性化しますが、食事の最後に食べることで上記③と同じことになります。また、糖分はとても速やかに吸収されるため、特に空腹時は血糖値を急激に上げます。急激な血糖値の上昇は体に悪影響を与えます。「食後のデザート」は理にかなった食べ方なのです。

 

⑤歯を磨く、洗い流す
歯磨きは歯の表面についた酸化物質を取り除くため、虫歯予防になります。歯磨きができない時は水で口をすすぐことで口腔内の糖分濃度を下げ、酸性化をある程度防ぐことができます。

 

以上「食べ方」についてのアドバイスでしたが、甘い飲み物や炭酸飲料、またお酢を飲むことも同様に考えてください。

これらに気を付けて食生活を楽しみましょう。

カテゴリー : 口腔ケア